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(blog)好意の返報性

業務部の木村(朋)です。

 
突然ですが、みなさんはどのような人に対して好感をもちますか?

 
好感をもつ理由としてよく挙げられるのは、

 
・相手の見た目
・感性が似かよっている
・会う回数が多い

 
などがあります。

 
その他に「自分に好意を持ってくれる人に好感をもつ」という理由があるそうです。
これは”好意の返報性”と言われていますが、たしかに自分に好意を持ってくれている人を嫌いになるということはあまりないと思います。

 
好意の返報性については、アメリカの研究グループの実験によって裏付けがあるようです。

 
どのような実験をしたかというと、まず実験参加者(男性)を

 
① 他者から望ましい評価(称賛)だけを受けるグループ
② 他者から望ましくない評価だけを受けるグループ
③ 他者からどちらの評価も受けるグループ

 
の3つのグループに分け反応を見る、といいうものでした。

 
実験の結果、最も好意を得られたのは①の称賛だけを与えた人たちでした。
面白いことに、実験参加者に「自分たちから好意を得るために褒めているのだ」ということがバレていても好意が生じたそうです。

 
たしかに、「他者から認められたい、尊敬されたい」という欲求は、人間の欲求の中でも上位に位置していると言われています。
(マズローの欲求5段階説として有名ですね)

 
とある記事によれば、このような結果を踏まえて、お世辞やウソを駆使してでも人を褒めよう、ということが書いてありました。

 
実験結果自体はたいへん興味深いものですが、記事に書かれているように何でも”褒める”ことが大事なのでしょうか?

 
少なくても私ならお世辞やウソを言われていると気付くと、逆にあまりその人を信用できなくなります。

 
大事なのは、何でもかんでも褒めることではなく、褒めるところがないか(相手の長所)をいつも探す、ということではないかと思います。
長所を探すためには相手のことを興味をもって注意深く観察することになり、自然と相手のことを深く知ることになります。
人というのは、意識していなければ文字通り目の前のことであっても見えていないものです。
(毎日つけている腕時計の文字盤を正確に思い出せる人は少ない、という有名な例え話があります。)

 
職場に当てはめてみると、部下のモチベーションを上げるために、上司は何でもかんでも部下を褒めるだけではいけません。
本当に褒めるべき行動や結果がないのかをいつも気に掛けることが大事だと思います。(もちろん、その後で褒めることも大切です。)
いつも部下のことを気に掛けることで初めて、部下の心身面の微妙な変化を掴み取ることができ、その後のフォローにつながっていきます。

 
言葉にすると当たり前のことなのですが、プレイヤーとしても多忙である世の中の上司の方は耳の痛い話かも知れませんね。