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vol.26 「流行している手足口病に罹患した従業員への対応」 「保育園への送り迎えと労災適否の関係」

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2013.7.31                       Since 2011

~ 転ばぬ先の労務管理メルマガ ~

淀川労務協会  “実録”  労務 虎の巻  第26号

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ィス

― 社会保険労務士法人 淀川労務協会 -  です。

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このメールマガジンでは、私どもがこれまで顧問サービスとしてご提供してきた
人事・労務・社会保険等に関する事例や情報の中から、特に皆様に知って頂き
たい事例を毎回2ケース厳選しご紹介させて頂いております。

――――目次―――――――――――――――――――――――――――

【ケースNo.52】 [感染症] 流行している手足口病に罹患した従業員への対応

【ケースNo.53】 [通勤災害] 保育園への送り迎えと労災適否の関係

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【ケースNo.52】

今年の夏は手足口病が大流行しており、当社の社員も子供から感染しました。
自宅待機を命ずる必要はありますか?その場合、休業手当を支払う必要はあり
ますか?

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手足口病は3~5日程度の潜伏期間を経て口腔粘膜、手掌、足底や足背など
の四肢末端に2~3mm程度の水泡が現れる感染症です。初期症状としては発
熱やのどの痛みであり、稀に40度以上の高熱が出ることもあるようです。

患者の9割以上が6歳以下の小児で、またその半数が1歳以下の乳児ですが、
こどもを経由して親に感染することもよくあります。

まず感染症と休業手当支払いの関係は以下のとおりです。

イ)健康診断の受診勧告や入院勧告を受けた労働者を休業させる場合(感染症
法第45条・46条) 
→ 支払い義務なし

ロ)国等の要請する措置によって感染の疑いがある労働者を休業させる場合
や、伝播確認地域から帰国した労働者を10日間自宅待機させ休業を命じる場合
→ 原則、支払い義務なし(但し、伝播確認地域への渡航延期勧告発令後に使
用者が当該地域への出張を命じた場合はあり)

ハ)上記該当しない場合であって、事業主の自主的な判断で休業させる場合
→ 支払い義務あり

手足口病は感染症法に従えば季節性インフルエンザ(鳥インフルエンザや新型
インフルエンザを除く)と同様に「五類感染症」に分類されるため、これを原因に
休業を命じた場合には上記 ハ)に該当し休業手当(平均賃金の6割以上)の支
払い義務があります。

次に休業を命ずるべきかどうかですが、インフルエンザ同様に鼻水や唾液など
の分泌物によって感染し飛沫感染もおこるため、周囲の労働者は「出来れば休
んでもらいたい」と考えるのが自然ではないでしょうか?

周囲に配慮する気持ちはとても大事ですから、同僚が同じ病気に罹患した場合
に自分はどう感じるかを良く考えさせ、まずは労働者の自主的な休暇取得に期
待し、どうしてもそれが難しい場合には休業命令(休業手当の支払い)を考える
必要があるでしょう。

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【ケースNo.53】

当社のある従業員が朝、出勤の途中で子供を保育園に預け、仕事を終えて帰
宅する途中で子供を保育園に迎えに行くということを日常的に行っています。
このように、保育園に向かう途上で通勤災害に遭った場合に労災認定されるの
でしょうか?尚、保育園は合理的な通勤経路からは離れたところにあります。

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まず、仕事帰りに友人宅に遊びに行く等、通勤中に経路逸脱・中断があった場
合、元の経路に戻ったとしても原則として逸脱・中断後の経路で発生した事故は
労災保険の適用対象にはなりません。

一方、逸脱・中断が日常生活上必要な行為(具体例については、労災保険施行
規則第8条に列挙)で最小限なものであるとされた場合には、「逸脱・中断の間
を除き、この限りではない」とされており、この場合には逸脱・中断後の経路で発
生した事故についても労災保険の適用対象となります。

ご相談のケースですが、『他に子供を監護する者がいない共稼労働者が託児
所、親せき等にあずけるためにとる経路などは、そのような立場にある労働者
であれば、当然、就業のためにとらざるを得ない経路であるので、合理的な経
路となると認められる。』(昭和48.11.22 基発644号)との通達があり、これに
該当すればそもそも逸脱・中断とは見做されず原則的には保育園の送り迎えの
経路途中で発生した事故も含めて労災保険の対象になるものと考えられます。

但し、「本当に他に子供を監護する者がいないかどうか?」等、個別事案毎にそ
の送り迎えが不可避なものかどうかで労災適否を判断されることになりますの
でご注意ください。

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☆本件についてのお問い合わせは淀川労務協会コンサルティング業務部門ま
でお願いします。
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